後記
 

 東京文芸センターの読者の皆さんの多くは、自分の人生を大きく変えた作品との出会いを一度ならず経験していると思います。小説であったり、物語であったり、雑文やエッセイであったりと、人によって様々でしょうが、そういった作品との出会いは私達にとって大きな喜びであります。東京文芸センターの作品の中に、そういう素晴らしい作品が出てくる様、著者一同精進していきますので、読者の皆様方におかれましては、これからも御贔屓の程、宜しくお願い致します。
 さて、近年ではインターネットの普及に伴い、激動のネットワークの中、様々なテキストサイトが現れてきています。個人でも全世界に向け、自分の文章を公開できる素晴らしい地盤が、徐々に確固たるものになりました。作家との垣根は随分低くなってきましたが、残念ながら多くのテキストサイトは短命に終わっているのが現状です。サイト運営者の事情は様々ですが、一度閉鎖してしまうと、なかなか再起は難しいようです。当センターでは、開設以来、多くの作品が掲載されておりますが、一つの連載を終了して、一旦筆を置いた後でも、再び作品を掲載する事が比較的容易であると言えます。参加するもしないも本人の自由という運営方針の下、各著者の多大な協力の上に、これらの作品は成り立っております。
 当センターでは引き続き、我こそはと自信作を引っ提げて参加を希望して頂ける有志を、心よりお待ちしております。インターネットの無限の可能性を引き出す力になれる様、ご助力頂ければ幸いです。





東京文芸センター Vol.32


執筆 :桂野 ラクダ
神田 良輔
佐藤 由香里
藤崎 あいる
上松 弘庸
後記 :上松 弘庸
タイトルページデザイン
岩井市 英知
監修 :東京文芸センター