東京文芸センターで連載中の「aida」に写真で参加している山崎です。
今回は僕がここの後記を書くことになりました。
『魅せられる』
美しい人と出会った時。通り過ぎた後、思わず振り返ってしまうような奇抜なバランスを
以って服装を纏い、街を闊歩する人を見かけた時。繰り返し聴いていた音楽、繰り返し聴いていた歌声、
それらを何かがすりきれていくような感覚の中、聴いている時。
総じて、味わい尽くしたいという欲求を駆り立てる、「感情の流れ」や「いのちの流れ」を感じさせるもの。
『涙が出てくるような、照れ笑いしてしまうような、一体感や脱力感』
良く喋り、よく見つめ、静かに流れていた時間を思い返し、感じる時。目を閉じて
一日を終えようとするほんの少し前の時間に気づいた時。暑い日や寒い日に、白昼夢を望むも、そのまま
むくむくと起きだす時。
総じて、「あきらめ」や「贅沢な時間」を感じている時。
僕にとって、「写真を撮る」ということは、上の二つを感じるための手段の一つです。
「aida」では、今のところ二つの作品が掲載されていますが、あと数ヶ月間はこのような形で
掲載されていく予定です。よかったら見にきてください。