多分、もうわたしは生きている間、あれに出会う事は、眠っているとき、空想の中以外ではありえないであろう、と確信した。もしもう一度出会えたら、決めている事はあるけれど、そんなことができるかわかったことはない。実行したのは空想の中でだけだったから。歩けない虫もとべない蝶もわたしを笑う事はない。夢の中でも躊躇していただなんて。朝を忘れたら、わたしは肩に触れていたかもしれなかった。
「あなたとの寝不足なら大歓迎」
チョコレートはわたしの体内で解ければいいだけ、カロリーはどこかにいってしまえばいい。おいしいお菓子の後にくる後悔ににたあれに対するこころ。もう二度とあえない事がわかっていながら、わたしはまた夢を見る。繰り返し、繰り返し。わたしはわたしの生み出した子供たちには幸せになって欲しいといつも願う。一人で、夢枕、寝不足などまっぴら。だって朝はとても遠い。その上空まで遠くなったら、多分星も見られない。わたしの皮膚を少しでもはがしてくれていたらよかったのに。