された作品いている

上松 弘庸


文学を殺す、というテーマで集められた作品の数々。このテーマで文学を書く事は、各作品の著者全員が、躊躇いを覚えられた事に違いないと思う。これら、殺したと著者が自負している作品の数々を、成る程確かにこの作品は殺されている、などという感想を読者が持ちうる事が一体出来うるのだろうか。これは、或いは著者の一人である私が口を出すべきではない問題なのかもしれない。
  果たして、今回の二周年記念は前回の一周年記念とは比較にならない程多くの困難を何とか乗り越え、こうやって読者の皆様方にお送りする事が出来た。東京文芸センターという団体は、確かに方向性の違い過ぎる人間の集合体である。今回の作風を僅かでも見れば、其々の著者の文学に対する取り組み方、といって語弊があるなら生きた文学の概念が異なっている事が、読者の皆様方にも十分お分かりになるだろうが、それら個性溢れる作品を読む事が出来るのも、この東京文芸センターの醍醐味なのかもしれない。東京文芸センターが開設されてはや二周年。徐々にではあるが、確実に成長しているのではないだろうか。
  勿論、今回の企画や作品に関して、読者の方々は様々なご感想をお持ち頂いた事と思う。今回の二周年記念に参加した各著者も色々と思う事もあるであろうから、それらの感想、批判など、掲示板などを通じて教えて頂ければ、これ以上の幸せはない。また、引き続き著者を募集しているので、我こそはと思う猛者、こういった表現をやってみたいという思想家、などの有志が居られましたら、是非東京文芸センターに連絡をして頂きたいと思います。貴方が真剣であればある程、東京文芸センターは期待を裏切らないと断言しておきます。
  最後になりましたが、東京文芸センターが二周年を迎える事が出来たのも、読者の皆様のお陰です。厚くお礼を申し上げると共に、これからも東京文芸センターを宜しくお願い申し上げます。著者一同、妥協をしないでこれからも引き続き頑張る所存です。


でも、貴方はこれらの「殺し方」に満足が出来ましたか?