良輔は街を歩いていました。
 女が喋っていたことを、思い出します。
 一緒にいてみると、本当に女はおかしいところがあるように思えました。

 でも――
 たしかに、昔は同じことを考えていたことを、
 良輔は思い出していました。


 なんだか、もやもやとした気分です。
 眠れそうにもなかったので、良輔は街をあるき続けました。
 いろいろと考えていると、いつのまにか朝がきてしまいました。







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