女はひとりで眠ってしまいました。


 良輔は一人でめをさまし、酒をのみはじめました。
 のみながら、いろいろなことを考えてしまいました。

 このおんなは本当に気がふれているのかもしれないな。
 よい行いとか、悪魔とか。
 そんなものがあるわけがないじゃないか。
 この世界はおかねでなりたっているのだ。


 良輔は、女がめをさます前に、立ち去りました。







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